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シャンプーから吸収される経皮毒はあるのか!?

ガイコツの人形

シャンプーから吸収される経皮毒が抜け毛・薄毛の原因に…

などど、育毛についてあれこれ調べているとこの「経皮毒」という言葉をちょいちょい耳にします。

本当であれば恐ろしいことだ!

と思い、調べてみると、どうもこの「経皮毒」という言葉自体怪しいのでは…

ということにたどりつきました。

 

経皮毒とは何か!?


「経皮毒」とはそもそも化学的根拠のある用語ではありません!

 

皮膚から有害な化学物質が吸収されるとしたことを書いた本で著者が創作した造語であり、それが発端となって都市伝説的に広まった言葉なのです。

 

皮膚は外界から体を防御するバリアであるため、普通は何らかの物質が皮膚から容易に吸収されることは無いと考えられています。

金属アレルギーなどは、要因そのものだけではなく、生体側の要因も考えなくてはならず、必ずしもアレルギーを起こした金属のみのせいとはいえません。

 

平成20年2月20日、経済産業省は、経皮毒という用語を用いて他社製品の不安をあおり自社商品購入の勧誘を行っていた事業者に対して、特定商取引法第34条第1項第1号(商品についての不実告知)を適用し、業務停止命令を出した。という例もあります。

 

また、有害な化学物質ではなくとも、ニュースにもなった加水分解コムギによるコムギアレルギーなど、重篤なアレルギーを引き起こす場合もあります。
「加水分解」とは本来の分子をより細かくする製法で、皮膚に吸収されやすい、もちもちした泡を作れる等のメリットがあります。
このケースの場合、アレルギーを起こした加水分解コムギの分子の大きさのレベルが皮膚に吸収されやすい大きさだったことと、洗顔石鹸だったことで、目の周り、鼻、唇等の粘膜から吸収されたこと、アレルギー因子を元々持っていた生体側の要因が重なってコムギアレルギーを発症したといえます。
そして、このケースの場合も遅くとも数年でアレルギー症状が出ています。

「経皮毒」と呼ばれるものが本当にあるとしたら、このケースや過去の公害問題のように数年で明らかな症状が出て問題になるのではないでしょうか?

 

「経皮毒」の反対語「デトックス」とは!?

 

「経皮毒」を排出させるという意味での「デトックス」という言葉も最近はにわかに定着してきているようです。

「デトックス」とはそもそも、有害な化学物質に限らず、体内に溜まった毒素を体外に排出させようとする健康法のことです。

カタカナだとどうしても最先端医療なかんじがしてしまいますが、医療行為ではありませんが、民間療法として愛好者がおり効果を感じている人もいる、という点では、方法は違えど、東洋の「気功」のようなかんじかなと私は捉えています。

 

健康的に生活していれば、人体は副腎機能の正常化を条件に肝臓・腎臓をはじめとした体にとって有害な物質を取り除く機構を備えています。
「確かに有害な重金属やダイオキシン類は体内に蓄積され、出産を除いて大量に排出される機会はほとんど無いが、それは人体に密接に結びついているためであり、仮にそれらを短期間に大量排出する方法があったとしても、身体には大きな負担を伴うと言えよう。」との記述もあります。

 

なぜ「経皮毒」がフューチャーされるのか!?

 

それは、当然、「目に見えない根拠のない不安をあおる」からです。

「経皮毒」の原因に真っ先にあげられるのが「シャンプー」や「化粧品」など日常に使用されるものです。それらに毒性があり知らず知らずのうちに体内に蓄積されていると言われれば誰だって不安になりますし、安全なものを使いたい、買いたいとう心理が働きます。
それらを利用して、高額な商品を売る商売も今だなきにしもあらずですので、気をつけて判断しましょう。

 

「シャンプー」などは特に洗い流してしまうものなのでそこから「経皮毒」と呼ばれるものが蓄積していくということは考えにくい。という記述もみました。

そのシャンプーや成分が合わず、すぐにアレルギーなどを起こす場合はありますが、それはここでいう「経皮毒」と定義されるもの(有害な化学物質が皮膚から吸収・蓄積され、体にじわじわと影響や害を及ぼしていく)とはまた違うものでしょう。

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