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パラベンフリーとは何か!?

爽やかな空

最近、「ノンシリコン」と同じくらいよく見かける表記、それが「パラベンフリー」です!

以前、「無添加シャンプーの定義とは!??」の日記でも少し触れましたが、もう少し掘り下げてみたいと思いさっそく調べました。

 
 
 

まず、パラベンとは!?

 

パラベンとは、パラオキシ安息香酸エステルの略称。

役割としては、防腐剤です。

パラベンの種類には、エチルパラベン・メチルパラベン・ブチルパラベン・プロピルパラベンの4種類があります。

 

抗菌活性の強い順に


ブチルパラベン>プロピルパラベン>エチルパラベン>メチルパラベン

メチルパラベンが一番毒性が低いのですが、その配合量も忘れてはいけません。

何種類か合わせることによって全体の量を減らすことができ、結果として1種類よりも肌に優しいということもあります。

 

パラベンの特徴とは?

 

  1. ほとんどの雑菌に対する抗菌効果があります。
    一度封を開けた化粧品(シャンプーも分類では化粧品のうちですよ!)には様々な雑菌が入り込みます。
    特にシャンプーというものは高湿度で温かい浴室に置きっぱなしになるものですから、そのまま数ヶ月置いても安全に使えるかどうかが大切です。
  2.  

  3. 長期間安定し、少量でも充分な効果があります。
    化粧品の法律で定められた品質保証期間=使用期限は、3年です。
    この期間安定して防腐できるのはパラベンしかありません。天然の防腐成分では3年間の防腐効果は不可能です。
    (シャンプーに限っていえば1本を3年間使い続けるということはまあないかなあと思いますが…)
  4.  

  5. 口に大量に入れない限りほとんど毒性はありません。
    他の合成成分に比べ、毒性はほとんど無く、皮膚から入りにくいので、雑菌への効果を考えると、安全性は天然防腐剤に比べ遙かに高いものです。

 

なぜパラベンが嫌われる!?

 

上記に挙げた特徴だけだと、「なんだ、いいことばかりじゃないか、何故パラベンフリーが流行るんだ!?」と思われることでしょう。

人間に100%善人がいないように(苦笑)優れた特徴を持つパラベンにも嫌われる理由がちゃんとあります。

 

パラベンは1000人中約3人がアレルギーを起こすと報告されています。

そのため「旧表示指定成分」に指定されていました。

 

パラベンが化粧品で使用許可されているのは1%までですが、0.25%以上になると、敏感な人では刺激を感じる人がいます。

また、パラベンは合成化学物質です。

 

以上の点からパラベンは嫌われることとなってしまったのです。

 

パラベンフリーの現状は!?

 

しかし、ほとんどの日本の化粧品は、パラベン濃度を0.25%以上にならないように工夫されています。

 

パラベンは、濃度が高い場合、アレルギー症状が出る人がいますが、濃度が低ければアレルギー症状がほとんど出ません。

 

パラベン代替の防腐剤の中にはパラベンよりその使用量が厳しく制限されているものもありますし、安全性のデータがまったくない防腐剤もあるのが現状です。

 

また、パラベンを使っていなければ、それに変わる抗菌剤、防腐剤が必ず使われているということです。

刺激がなく安全性も高いという成分は、抗菌力が弱いというマイナスがあります。

 

例に上げると、パラベンに取って代わってでてきた「フェノキシエタノール」という防腐剤です。

フェノキシエタノールは、「旧表示指定成分」では、ありませんでした。
自然界に天然物として存在する(緑茶など)自然派成分です。

 

黄色ブドウ球菌の繁殖を防ぐにはメチルパラベンの場合、0.2%必要とされています。

それに対し、フェノキシエタノールの場合、0.85%の量が必要とされています。

つまり4倍以上配合しないとフェノキシエタノールはメチルパラベンと同じ防腐効果が出せないという事になります。

 

パラベンという防腐剤を避けたつもりが、他の防腐剤を大量に摂取することになっている。

これではどちらが良いのか分かりませんね。

 

パラベンフリーの落とし穴!?

 

最後に、パラベンフリーと表記してあっても、パラベンやその他防腐剤が大量に含まれているかも知れないという落とし穴が実はあるんです…

 

2001年4月より、化粧品には『全成分表示』が義務付けられました。

 

しかし、原料に含まれる防腐剤などを、表記する義務までは課せられていません。

 

ここが大きな落とし穴です!

 

たとえば植物エキスを例にとると、植物成分そのものは安全性が高いものであったとしても、抽出するためにはヘキサンなどの溶剤を使用します。

また抽出した成分が腐らないように、パラベンなどの防腐剤が添加され、化粧品原料として完成します。

その原料を化粧品の製造に使用した際には、当然ながら先ほどの溶剤や防腐剤が、最終製品にも混入し、残留することとなります。

この残留する成分が、キャリーオーバーと呼ばれるものです。

 

言われてみれば納得なことです。

例えば海外産の○○エキスなどとうたっている場合、少なくとも数時間~数日の旅を経て日本に輸入されるのですから、それ相応の高濃度の防腐剤が使用されているでしょう。でなければ、原料は腐ってしまいます。

消費者保護の立場をとっているメーカーであれば、このキャリーオーバーも細かく表記されているでしょう。

化粧品工場でパラベンを配合していなくとも、正直に「パラベン」と表記するわけです。

 

 

ここまで調べてみて、結論として、「ノンシリコン」と同じく「パラベンフリー」をでかでかとうたう風潮には私はいささか疑問を感じますね。

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